スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『家』という物語

床下からは、色々なものが現れます。
100年・・・前のものか・・・と思われる木材。

建て屋の屋根の部分に使われていたと思われる木材。
それが、取り壊された際、別の建て屋の
今度は床部分に利用された・・・

そんな、家の物語が
建て屋が解体されるごとに
無言の表現で静かに語られます。

その木材の物語に、愛と敬意を込めて
岡村さんが優しい素材を用い
美しく装わせて
新しいお役目を担わせるのです。

木材や家の喜びが伝わってくるようで
私たちもワクワクしながら、
岡村さんの指示に従いながら
木材を古布で磨きあげます。

130907_あがり框を磨く

磨き上がって仕上がったのは『上がり框(かまち)』
岡村さんいわく、人目につく・・・という点において、
一番の昇進だそう。

この木材は始めは屋根裏。
それから、人を支える床下へ昇進。
ずっと、人知れず家や人々の生活を支え続けてきた・・・
それが・・・
このたび、皆さんの視線を集める『上がり框』へと
表の世界で人の役に立てるようになった訳です。
「この木材は、喜んどるなぁ・・・」と。
なんだか、私たちも、嬉しくなります。

130907_あがり框

他にも、出てきます。

床下の土間の様子から、
「ここはかつて台所のかまどがあったんやなぁ。
煤(すす)が漆喰やら柱やらを黒く染めとるんです。」

煤の漆喰壁

とか、
「これは・・・井戸か・・・。井戸も、表に出して
使ってあげると、井戸が喜びますよ。」
と、岡村さんが『家』を再生する工程には愛があります。

『家』という存在に愛を注いで、丁寧に手入れして、
ゆっくりと、その『家』が自然にあるがままの息を吹き返すようにして
再生していくのです。

その家の変化していくさまが、なんとも嬉しそうで面白い。
手入れされて元気になっていく『家』から、なんとなく
私たちも元気をもらい、また、更なる手入れをしていく・・・。

心地よく不思議で面白い、床下の物語。

スポンサーサイト
 | ホーム |  page top


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。